Concept
What’s BASHO?
芭蕉=Japanese Banana
糸芭蕉=ウー(八重山名)
●日本の「三大古代織」といわれる静岡の葛布、山形のしな布、そして沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)。
沖縄では芭蕉は3種類あり、花芭蕉、実芭蕉、糸芭蕉(ウー)。日頃食べるバナナは実芭蕉。糸芭蕉は布を作る糸をとるための芭蕉。花芭蕉はブルーハワイのような青い花を咲かせます。
●芭蕉布発展の背景
芭蕉布の起源は定かではないですが、1546年「朝鮮王朝実録」に漂流民が沖縄でみた「芭蕉の如き草の繊維で布を織り着用する」との記載が文献に残っている。それ以降も琉球王国から中国への貢物や貿易品であったと知られています。
軽く張りがあって肌に纏わりつかない芭蕉布は王族から庶民まで身分や男女の分け隔てなく重宝されていていました。
特に芭蕉布が発展した背景には厳しい人頭税の歴史も忘れてはならない。
1637年から266年もの間、所得の有無にかかわらず15歳から50歳までの八重山諸島に生きる男女を苦しめた悪税のしくみで、布を納める女性たちは、役人の厳しい監督を受けながらひたすら織り続けたと言われている。
現在でも、当時の物語は小浜のウー引き、ぬーさらしなど、歌や踊りなどの芸能の中にも彼女たちの苦労が生かされている。
八重山諸島の人々が、琉球や日本から搾取される中で発展した文化のひとつが芭蕉布なのです。
ちきみんぐの活動を通して、八重山の人々の軌跡と想いを少しでも伝えたいと願っております。
How we use BASHO?
Creation from the disposed material
伝統の中で棄てられてきた芭蕉の使い方
Who’s Chikki? Story about Chikki-Mingu
ちきって誰?ちきみんぐの誕生秘話
森尻親代(もりじりちかよ) a.k.a Chikkiはプロデューサーとして BBCやNetflixなど海外メディア専門に数々の受賞作品を手掛けてきた。
現在、11年目を迎えるチキメディアは拠点を東京と石垣の2拠点に広げ、チキメディアでは「映像」を通して、
ちきみんぐは「植物」を通して八重山列島の人々の想いを伝えていきたいきたいと考えている。
2020年、旅行先の西表島で緊急事態宣言をうけ、離島間のフェリーも離島民しか乗れない規制がはじまり1泊の滞在の予定がが3ヶ月の滞在となる。
偶然立ち寄った紅露工房で染織家の石垣昭子さん(当時 84歳)と出会い、工房の(自称)料理担当として、毎日身の回りのお世話をさせてもらいながら3ヶ月を過ごす。 この間、昭子さんから八重山の衣食住を学び、人生についてたくさん語り合い、自然の中で人間がいきていくことについて考える時間とな る。 20年近く映像制作に捧げてきた自分の人生を振り返り、紅露工房で は自然と共に流れるままに生きる姿を学ぶ。
この時間が糸芭蕉との出会いにつながる。
最初は手編みのタペストリーや帽子から製作をはじめ、地元の商店で販売を展開し、ものづくりの楽しさに目覚める。
東京で偶然立ち寄ったROUND ROBIN と話しているうちに、商品に興味をもっていただき東京の販売展開の礎となる。
その後は石垣島と東京を拠点として民具製作を開始。八重山から受け取った祝福を地元に還元すべく、石垣島の障害者総合支援を行う福祉施設オハナ石垣と提携を結ぶ。Chikkiが西表などで教わった糸芭蕉の素材作りを伝えオリジナル商品を開発する。伝統的な手法と全く同じ方法を行うには難しいが、独自の製法を交えてシンプルで美しいものを届けたいと考えている。 最近ではインテリアにとどまらず、八重山の植物を使って空間装飾も手がけている。
What We design? ちきみんぐが生み出すもの?
実用的なものからアブストラクトな飾りや装飾まで
素材に耳を傾け導いてくれるカタチから商品や空間を展開します。
And more coming!!
購入していただいた客様にメッセージと取り扱いについての注意
ウー(糸芭蕉)の商品の取り扱いについて
材料の芭蕉は八重山列島のジャングルからいただいた天然素材です。お取り扱いにつきましては以下の点にご注意ください。
•経年等により色が変化することがあります。
•化学処理を施していないため湿度の高い場所ではカビが生じる可能性があります。
•乾燥の激しい場所でのご使用はひび割れや破れの原因になる可能性があります。
•お使いいただくうちに結目が解けてくることがあります。そのままでもお使いいただけますが結び直して頂くことで新たに生まれる個性をお楽しみいただけます。
•天然素材をそのまま使用しているため、芭蕉のアクが肌に合わず、肌にかぶれやかゆみがでることがまれにあります。そのような場合は、患部を水洗いし、お医者様にご相談ください。